失われた15兆円の社債市場『電力債』

社債は、企業が資金を調達するための方法の1つ
投資家からは、国債に次ぐ安全な投資先として使われてきた。

電力会社も社債(電力債)を発行しており、震災前は信用力が高く、社債市場全体で60兆円のうち15兆円を占めていた。
しかし、現在、電力会社の社債は紙屑同然(ジャンク債)と言われるまで格付けを落とし、社債市場から電力債の15兆円が失われた。
社債市場全体の1/4が失われた格好となった。

東京電力の社債は、かつてトリプルAに格付けされ信用力が高かった。
しかし現在は、B1(ムーディーズ)投資不適格とされ、紙屑同然にまで信用力が落ち、東京電力以外の電力会社も社債を発行することができない状態となっている。

この社債から失われた15兆円の資金は、程度は不明だが、国債市場に流れているとみられている。
投資先が国債へシフトしたことで、金利低下の流れを加速させている可能性がある。

原発再稼働や電力不足の夏などの話題以外にも、電力会社は社債や国債にまで影響を及ぼしている。
電力会社が失った信用は、取り戻すことは容易ではないだろう。
今後の行動に期待したい。

続き:電力債復活の兆し『社債発行額と各電力会社の格付け』

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