ロシアの穀物輸出禁止 世界の小麦輸出量

ロシア政府は15日、猛暑による干ばつの被害拡大に伴い穀物輸出を一時禁止する措置を実施。
今年2010年いっぱいは、ロシアは小麦や大麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物の輸出を禁止することになる。

世界小麦 輸出量

世界各国の小麦輸出量

単位(千トン) 2004/05年 2005/06年 2006/07年 2007/08年 2008/09年
EU(27か国) 146,886 132,356 124,870 119,427 150,272
中国      91,952 97,445 108,466 109,298 113,000
インド     72,150 68,640 69,350 75,810 78,400
アメリカ    58,698 57,243 49,217 56,821 68,026
ロシア     45,400 47,700 44,900 49,400 63,700
カナダ     24,796 25,748 25,265 20,050 28,610
ウクライナ   17,500 18,700 14,000 13,900 25,900
パキスタン   19,500 21,612 21,277 23,300 21,500
オーストラリア 21,905 25,173 10,822 13,838 20,150
トルコ     18,500 18,500 17,500 15,500 16,800
カザフスタン  9,950 11,000 13,500 16,600 12,500
イラン     14,568 14,308 14,500 15,000 10,000
アルゼンチン  16,000 14,500 15,200 16,300 8,400
エジプト    7,177 8,184 8,274 8,275 8,300
ウズベキスタン 5,250 5,800 5,850 6,200 6,000
ブラジル    5,845 4,873 2,234 3,825 5,800
その他     46,923 48,262 50,876 48,428 45,422
合 計     625,700 620,044 596,101 610,991 682,369

(出典)USDA「世界の農業生産 世界の貿易」


穀物は、今年度(2010年7月~11年6月)は2150万トンの輸出を目指していたが、8割程度少ない450万トン以下に落ち込む可能性がある。
生産量は6000万~6500万トンと前穀物年度に比べ35%前後減少すると予想している。
ズプコフ第一副首相(農業担当)は、今年の収穫状況の分析が終わる10月1日以降に改めて検討する考えを示しているが、プーチン首相は干ばつ被害の状況によっては来年1月以降も禁輸措置を継続する方針を示唆している。

今回の干ばつで、穀物価格の上昇などの影響も大きいが、農業保険市場も大きく動きそうだ。
世界2位の再保険会社のスイス再保険は、2005年からロシアの農業保険市場に参入している。
今回の干ばつにより、穀物保険市場が活性化する可能性があるとしている。
ロシアでは穀物生産の25%に保険が掛けられていると推計。多くの農業助成金が投入されている米国の80%に比べると格段に低い。
「今の天候パターンが来年も繰り返されるのか、20年に1度しか起こらないものなのかは、誰にもわからない。このことは金融面でのリスク管理についての認識の高まりを後押しするとみている。」

今回の輸出禁止は、これから日本でも影響が拡がっていきそうだ。

ads:



  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。