カテゴリー : ミクロ経済学 入門

ミクロ経済学「弾力性」

弾力性とは、市場の状態の変化に対して売り手や買い手がどれくらい反応するかを測る尺度です。
「需要の価格弾力性」とか「投資の利子率弾力性」という使われ方をします。
いきなり弾力性言われても・・・
って感じですね。

とりあえず「弾力性」という言葉だけを考えてみると、
「弾力性がある」というのは、「大きくなったり小さくなったりする」ということ。
反対に「弾力性がない」というのは「大きさが変わらない」ということ。
「弾力性がないひも」は「伸びたり縮んだりしない」ですね。

弾力性とは、何かが変動したときにもう一方が変動するその比率のことです。

需要の価格弾力性とは

ある商品の価格が上昇したときに、需要がどれだけ減少するか?
ある商品の価格が下落したときに、需要がどれだけ増加するか?
を示します。

需要の価格弾力性=需要量の変化(%)÷価格の変化(%)

で求めることができます。

弾力性の絶対値が1を越えると弾力的、1を下回ると非弾力的といいます。

弾力性が高い商品は、贅沢品。
弾力性が低い商品は、生活必需品です。

贅沢品は、価格が高くて買えないと思えば、欲しいけど買わない人もいます。
価格が下がってくれば、「この価格なら買おう!」という人が増えてくるので、弾力性が高くなりやすいです。

生活必需品は、価格が高くても買わなくてはいけないものなので、価格が高くても買わざる得ません。
なので、価格が高くても需要はあまり減りません。
逆に価格が下がっても、必要な分あれば良いので、需要があまり増えません。
なので、弾力性が低くなります。

ミクロ経済学「限界」

経済学では「限界」という概念があります。
正直、わかりづらいです。
「限界費用」、「限界効用」、「限界生産力」など経済学を勉強していくと多く登場します。

経済学でいう限界とは、「何かを追加的に1単位変化させた時に、それがどうなるか?」ということを意味しています。
1単位というのは、特に決まっていません。
1個かもしれませんし、100人かもしれません。
そのときに応じて考えやすい単にをひとまとめにして「1単位」と言っているだけです。

『労働の限界生産力』の場合、「労働力を1単位(例えば10人)、追加的に増やした時に、生産量がどのくらい増えるか?」ということです。
生産量が1000個増えたら、『労働の限界生産力』は1000個ということになります。

『限界費用』の場合は、「弁当屋さんで次の日からスタミナ弁当を追加的に1単位(例えば10個)増やして生産する。」
3000円多く生産費がかかったとします。
その時の『限界費用』は3000円ということです。

労働の限界生産力では、労働力を1単位増やしたとき、増えた生産量が『限界生産力』。
限界費用では、1単位増やしたとき、増えた生産費が『限界費用』です。

ようするに、
「今を基準にして、どう変化するのか?」
という点に注目してみよう!ってことです。

どうして、「限界」とかいっちゃうんでしょうか?
普段使う言葉の「限界」と意味が違いすぎて、馴染めないですね。
marginalの訳語で「限界」と言っているだけです。
marginalは「境界」とも訳せます。
「境界」と考えると、わかりやすくなるかもしれません。
何の境界かというと、「今の状態」と「1単位変化したときの状態」の境界です。

経済学基礎「市場」

経済学でいう市場とは、単に魚市場や株式市場のような具体的な場所をだけでなく、取引すべてを市場といいます。
インターネットのオークションやショッピングモールも市場です。

買いたい人と売りたい人が集まるところが、市場です。

市場は3つの種類に分けられます。

市場の種類

  1. 生産物市場・・・企業と家計が生産物を取引する市場(財市場とも言います。)
  2. 労働市場・・・企業が生産要素として労働サービスを購入する市場
  3. 資本市場・・・企業が生産要素として資金を調達する市場(資産市場、貨幣市場とも言います。)

これは、単に取引をカテゴリーごとにわけているだけにすぎません。
なので、タクシーに乗って、目的の場所までついて料金を払うといったことだけで、「生産物市場で取引された。」ということになる。って話です。

それぞれの市場を簡単に説明すると、

生産物市場は、財やサービスが取引される市場です。
財とは、携帯電話や本、食べ物など「形のあるもの」のことです。
サービスとは、マッサージやタクシー、引っ越しなど「誰かに何かをしてもらう」ことです。
普段の生活で一番身近にある市場が生産物市場ですね。

労働市場は、家計が労働力を売り、企業が労働力を買うという取引をする市場です。
ハローワークは、働きたい人と雇いたい人が集まっています。
求人誌では、雇いたい人が働いてくれる人を募集していますね。
労働市場という具体的な場所はありませんが、こんな感じってくらいでイメージしてください。

資本市場は、お金の取引がされる市場です。
例えば、家を建てるときに銀行でお金を借りると利子がつきます。
企業も、必要な資金を借りて利子を支払います。
出資してくれた投資家にも、事業がうまくいったら配当したりします。
資本市場は、このようなお金の取引がされる市場です。

ミクロ経済学「家計と企業」

経済学には、「家計」と「企業」と「政府」が登場します。

家計とは、一般消費者や個人のことです。
家計は、企業が売っている商品を購入して生活しますね。
また、家計は、企業で働くので「労働者」にもなります。
さらに、家計は、銀行に貯金します。
金融機関は、家計から預かっている貯金を企業に貸し出します。
間接的に、資金提供者にもなります。
家計は、企業に直接投資したりもします。

企業は、金融機関から借りたお金を、労働者を雇ったり、商品を作るための仕入れや、設備投資、生産、販売して利益を上げます。

家計は、企業から商品を購入したり、労働力や資金を提供します。
企業は、家計から労働力やお金を借りて、事業をし、利益を上げます。

家計と企業はもちつもたれつの相互依存の関係で成り立っていると考えられますね。

ミクロ経済学とは

ミクロ経済学経済主体の最小単位と定義する家計(消費者)、企業(生産者)、それらが経済的な取引を行う市場をその分析対象とし、世の中に存在する希少な資源の配分について研究する経済学の研究領域であり、最小単位の経済主体の行動を扱うためミクロ経済学と呼ばれます。

ミクロは、非常に小さいこと。微視的であること。
ミクロ経済学は個々の家計や企業(あるいは産業)のレベルで考える学問です。
モノの価格がどう決まるかを説明するのが基本となります。

家計や企業などを小さく分けて考えていき、経済を分析していきます。
家計は一般消費者や個人のことです。

マクロ経済学と分析の対象が異なりますが、お互いに密接に関連しています。