カテゴリー : 経済学

新古典派とケインズ派

経済学で対立している二学派「新古典派」と「ケインズ派」。
新古典派は、古典学派の思想を継承する学派。
(古典派は、18~19世紀の経済学)

ケインズ派は、1936年に発表した著書「雇用、利子および貨幣の一般理論」の理論を中心とする経済学で、1930年代の世界大恐慌から立ち直れないでいる経済状況を批判し、分析することから生まれた学派。

新古典派とケインズ派の違いは
突き詰めると、不況時に政府が景気対策を打つべきか?
という政策論争になります。

新古典派は、不況時の大量失業を説明できないが、ケインズ派の景気対策に効果があるとは限らないため、論争に決着がつかない。
今、ケインズ派が再び注目を集めています。

三面等価の原則(原理)とは

三面等価の原則(原理)とは、国における経済活動の規模は、生産、支出、分配の三つの面から把握したとき、これらは等しくなるという原則のことです。

生産 = 分配 = 支出

生産は、国内総生産(GDP)
支出は、国内総支出(GDE)
分配は、国内総所得(GDI)
で表します。
ということは、以下のようになります。

国内総生産(GDP)= 国内総支出(GDE)= 国内総所得(GDI)

分配というのは聞きなれないですが、所得のことです。

デフレ(デフレーション)とは

デフレとは、物価が継続して下がり続けること。
デフレーションの略です。
インフレの逆ですね。

デフレの原因

大雑把にいうと、デフレの原因は、需要が小さくなり、モノがあまり売れなくなるためです。

例えば、

  1. 需要が小さくなって、商品が売れなくなったお店Aは、儲けが減りますが、商品の値段を下げて売れるようにします。
  2. 商品の値段を下げると、お店Aの売上が下がります。
  3. お店Aの売上が下がったので、従業員の給料が減ります。
  4. お店Aの従業員は給料が減ったので、いつもより買い物を控えたり、外食しなくなったりします。

このような悪循環を「デフレスパイラル」といいます。

モノの値段が下がることが、すべてデフレでしょうか?
例えば、
生産コストが下がって、商品の値段を下げても利益がでるようになった場合。
自らの利益を減らして、商品の値段を下げているわけではないので、デフレではありません。

インフレ(インフレーション)とは

インフレとは、物価が継続して上がり続けること。
インフレーションの略です。
インフレと景気悪化が同時に起こることを「スタグフレーション」といいます。

インフレってどんなこと?

物価が上がり続けると、今持っているお金の価値が下がってしまいます。
今500円で食べられるラーメンが、1年後1000円になっていたらどうでしょう。
1年後の1000円は、今の500円と同じ価値しかないということです。

今、せっかく100万円貯金していても、1年後には、今の半分の価値しかなくなってしまいます。

ハイパーインフレ

極端な例ですが、
2008年には、ジンバブエでハイパーインフレ(すごいスピードでインフレになっていくこと)が起こりました。
実に、インフレ率は355000%です。
100円だったものが、35万5000円支払わないと買えなくなってしまったのです。
買い物するには、たくさんのお金を持ち歩かなければいけなったため「100兆ジンバブエドル札」というものすごい単位のお札ができました。

インフレの原因

ディマンド・プル・インフレ
Demand(需要)Pull(牽引)

需要が牽引して物価が高くなっていきます。
需要が大きくなれば、価格が上がるという単純なものです。
商品Aを欲しい人がたくさんいれば、高くても売れるので商品Aの値段は高く売られることになりますね。
その状態が商品Aだけでなく、モノ全体で起こると、インフレになります。

コスト・プッシュ・インフレ
Cost(かかるお金)Push(押し上げる)

費用が商品の価格を押し上げると、物価が高くなっていきます。
モノを生産するには、原材料や人件費などの費用が発生します。
原油を使って作る商品なら、原油の価格が上がれば、コストが上がります。
すると、コストが上がった分、商品の価格に反映させなければ儲けが減ってしまいます。
商品の価格が上昇していきます。

輸入しなければ手に入らない原材料の場合、為替に左右されます。
円安になると、原材料の価格が上がります。

マクロ経済学「固定資産減耗」

固定資産減耗は、会計でいう「減価償却」です。
社会人の方には、減価償却の方がなじみがあるかもしれませんね。

固定資本とは、機械や設備などのことです。
機械や設備は、時間が経って使っていけば、どんどん価値がなくなってしまいます。

例えば、パンを作るために、90万円の機械を購入したとします。
この機械は3年間使えるとします。(耐用年数)
3年間使ったら価値はゼロになります。
1年間30万円づつ価値が減ってしまいます。

この減っていった分が固定資産減耗です。

この場合、
1年間30万円分の機械の価値をすり減らしてパンをつくっています。
パンの生産費に固定資産減耗が含まれると考えられます。
なので、固定資産減耗は費用としての面も持ち合わせています。

マクロ経済学「GDPデフレーター」

GDPデフレーターは、名目GDPと実質GDPに、どれくらい差があるのか?を示します。
名目と実質はこちら
GDPデフレーターがプラスなら、インフレ。マイナスなら、デフレ。

GDPデフレーター = 名目GDP / 実質GDP

で表します。

例えば、
名目GDPが200兆円で、実質GDPが400兆円ならGDPデフレーターは2です。
GDPデフレーターの数値が大きいほど、インフレが進んでいるということになります。

国民総生産(GNP)と国内総生産(GDP)の違い

国民総生産(GNP)と国内総生産(GDP)も経済の大きさをはかる指標で、生産された付加価値の合計を表します。
景気を見定める上で、重要な指標です。

国民総生産(GNP)と国内総生産(GDP)は何が違うのかというと、

国民総生産(GNP)は、Gross(全体)National(国民)Product(生産したもの)の頭文字の略。
ある国の国民がある一定期間内に生産された財(商品)やサービスの付加価値の総計。

国内総生産(GDP)は、Gross(全体)Domestic(国内の)Product(生産したもの)の頭文字の略。
ある国の国内で一定期間内に生産された財(商品)やサービスの付加価値の総計。

日本では、1993年から国民総生産(GDP)が国の経済指標として使われています。

名目と実質

「名目」と「実質」にはどんな違いがあるのでしょう。

名目は、見たまま、そのまま、額面どおり。
実質は、本当のところ、実際。

物価変動やインフレ率などを考慮していないのは名目です。
考慮しているのは実質です。

例えば、
給料20万円が40万円になったとします。
給料が2倍になりました。(名目賃金
しかし、物価も2倍になれば、結局買えるモノは変わりません。
給料が2倍になっても、物価も2倍になれば、実質賃金は変わりません。

マクロ経済学「フローとストック」

フローとは、一定期間に変化、移動した量を表します。
ストックとは、ある時点でのフローの蓄積量を表します。

例えば、
お風呂に水を貯める場合、
蛇口から出てくる水の量、排水溝から流れる水の量はフローです。
お風呂に貯まった水は、ストックです。

銀行預金の場合、
預けたお金、引き出したお金はフローです。
残高はストックです。

マクロ経済学「有効需要の原理」

有効需要の原理は、「需要量によって供給量が決まり、経済水準の大きさが決まる。」
需要が供給を決める。というものです。
これはケインズ経済学の特徴。
有効需要の原理はセイの法則の反対のことを言っています。

有効需要とは、貨幣的裏づけのある需要のことです。

たとえば、人々が自動車に対する強い欲望をもっていても、それを購入する貨幣をもち、実際に需要者として市場にでてくる (購入する) のでなければ、自動車生産は刺激されない。
この貨幣支出の裏付けをもつ需要が有効需要である。(はてなキーワード)

不況の時は、お金を使わないから、需要が減ります。
需要が減った分、供給も減り、全体的に生産規模が小さくなっていきます。
需要が供給を決めているということになりますね。