カテゴリー : 経済学

マクロ経済学「セイの法則」

セイの法則は、「生産したらした分だけ、需要をつくる」。供給が需要の大きさを決めるというもの。
古典派経済学の理論。

古典経済学の特徴で、
「需要と供給が一致しない場合、商品の価格はどこまでも変化する。」
という前提に基づいています。

例えば、
商品Aがあって、需要と供給が一致しない場合、価格がすばやく調整され、需要と供給が一致するようになる。ということ。

供給が需要大きさを決める。
供給が経済水準の大きさを決める。
と言えます。

ただし、「価格がどこまでも変化する」という前提があってのものです。

セイの法則の反対のことを「有効需要の原理」では言っています。

マクロ経済学「完全雇用」

完全雇用とは、労働市場の需要と供給が一致している状態。
働きたい人がすべて雇用されている状態です。
しかし、失業率0%というわけではありません。

完全雇用の状態なのに、失業の状態の人が存在します。

失業にも大きく分けて2種類あって
「働こうとしても働けない」という「非自発的失業
制度や規制などによって、すぐに働けない状態のとき「自然失業率」というものがあります。
例えば、
9月に就職活動をしていて、内定をもらって「11月から来てください。」となったとき、9月、10月の期間は失業の状態になってしまいます。
この9月、10月の期間は「自然失業率」に入ります。
また、給料が安い。主婦の方がいい。などの「自ら失業している」のも「自然失業率」に入ります。失業者にはカウントされません。

マクロ経済学「機会費用」

機会費用とは、ある行動を選択することで失われる、他の選択肢を選んでいたら得られたであろう利益のこと。

例1)
飲みに行くか、残業するか(残業代が出る)の選択肢があるとします。
残業すれば、残業代3,000円もらえます。

飲みに行くことを選択すると、
残業すればもらえるはずだった3,000円を犠牲にすることになります。

例2)
大学に行ったことで、働けばもらえるはずだった給料を犠牲にすることになる。

機会費用は、簡単にいうと、上の例えのような「何か別のことをしたから、犠牲になる費用」のことです。

ミクロ経済学「市場の失敗-公共財」

公共財とは、具体的に国防、警察などのサービスや道路、公園などのことを指します。

公共財の特徴は、
みんなが使えて(非排除性)、みんなで使える(非競合性)。

「この道路は、あなたは使ってはいけません。」(非排除性)
ということはありません。
また、
「この道路は、私が使っている間は、あなたは通れない。」(非競合性)
ということもありませんね。

公共財は、政府や役所が税金を使って供給します。
税金ということは、みんなが支払っているお金です。
みんなから集めたお金を使って、公園などの公共財が供給されています。
しかし、公園が欲しい人もいれば、欲しくない人もいます。
人それぞれ限界代替率が違うため、市場の失敗が引き起こされてしまいます。

ミクロ経済学「市場の失敗-外部効果」

市場の失敗 外部効果についてです。

外部効果とは、ある経済主体の行動が市場を経由することなく、他の経済主体に有利(外部経済)、または不利(外部不経済)の影響を及ぼすことをいいます。
経済主体とは、経済を営んでいる企業や個人のことです。

例えば、
外部経済は、道路や鉄道など。
道路や鉄道が近くに作られれば、人のとおりが良くなり、周辺のお店に有利に働きますね。

外部不経済は、工場による環境破壊など。
工場は環境破壊した分のコストを支払わず、近くの農業や養殖業者が被害を受ける。

ミクロ経済学「市場の失敗」

完全競争市場による市場の価格メカニズムを促進させれば、経済の効率性が高められるはずです。
しかし、規制がなく、自由に取引させておいても、うまくいかない(非効率)な状態になってしまう場合もあります。
これを「市場の失敗」といいます。

市場の失敗が起こる原因は様々あります。

  1. 自然独占
  2. 外部効果
  3. 公共財
  4. 情報の非対称性

市場の失敗の対策として、いろいろな政策がとられています。

ミクロ経済学「エッジワースボックス」

エッジワースボックスとは、2財2主体の単純な一般均衡モデルの均衡条件を直観的に理解させるための図表。
2人の無差別曲線を描き、1人の無差別曲線を反転させ、それぞれの無差別曲線の接している点がパレート最適となる。
無差別曲線とは同じ効用が得られる財の組み合わせを結んだ曲線。
パレート最適とは、資源の効率的配分のこと。

ミクロ経済学「パレート効率性(最適性)」

パレート効率性とは、資源分配の概念です。
資源配分するとき、誰かの効用(満足度)を犠牲にしなければ他の誰かの効用を高めることができない状態のこと。
言い換えると、もうそれ以上改善できない最適な分配がされた状態です。

例えば、
生産物AとBをつくる。
生産物Aには、素材2個必要で、生産物Bには素材4個必要。
素材は10個しかない。

このときのパレート効率性の組み合わせは
A:B = 5:0
A:B = 3:1
A:B = 1:2

それ以外は、素材が余るのでパレート効率的ではありません。

ちなみに、パレート「最適」は意味が強すぎるとして、「効率性」という言葉が好まれているようです。

ミクロ経済学「平均費用、平均可変費用、限界費用」

平均費用(AC)
総費用を生産量で割ったものです。
総費用 ÷ 生産量 = 平均費用(AC)
総費用は「固定費用」と「可変費用」を合わせた費用です。

平均可変費用(AVC)
可変費用を生産量で割ったものです。
生産物1単位当たりの可変費用。
固定費用を含まず、可変費用だけの平均を出します。

限界費用(MC)
生産物を1単位変化させたとき、費用がどれだけ変化するのかというものです。
「限界」についてはこちら

平均費用、平均可変費用、限界費用をあわせたら、以下のようなグラフが描けます。
平均費用,平均可変費用,限界費用のグラフ

限界費用MCより平均可変費用AVCが大きいとき、
AVCは低下していきます。
平均可変費用が安くなっていくということです。

MCより平均費用ACが大きいときも同様に、ACはどんどん低下していきます。

ミクロ経済学「費用関数、固定費用、可変費用」

費用関数とは、生産するために必要な最低限の費用を表します。
費用には、大きく分けて必ずかかってしまう費用と変化する費用があります。

居酒屋で例えてみると

お店をつくるための費用(設備など)は生産量に関係なくかかります。
これを「固定費用(FC)」といいます。
固定費用は、生産量に依存しません。
何も生産しなくてもかかる費用ということです。

生産量によっては、食材など使う量が変化します。
このような費用を「可変費用(VC)」といいます。
可変費用は、生産量に依存します。

横軸を生産量、縦軸を費用でグラフにすると以下のようになります。
費用関数

生産量が少ないうちは、効率が悪くなります。
そのうち、生産量を増やしていくと費用があまりかからなくなります。
そして、再び生産量と費用の効率が悪くなります。

これは、はじめは固定費用の占める割合が大きくなっているため、生産量に比べて効率悪くなります。
傾きがゆるやかになっているところは、生産量と費用のバランスがよくなっています。
そして、生産量が増えていくうちに、もっと生産するためには人を雇ったり費用がかかり始めて、生産量が増えても、費用も同時に大きく増えてしまうためこのようなグラフになります。