カテゴリー : 経済学

ミクロ経済学「無差別曲線」

無差別曲線とは同じ効用が得られる財の組み合わせを結んだ曲線。
仮に、AとBというモノがあるとすると、「無差別」は、AもBも同じ(どっちでもいい)ってことです。

無差別曲線は、下記のような曲線です。

ミクロ経済学 無差別曲線

無差別曲線(Wikipedia)

例えば、横軸x1はソーセージ。
縦軸x2はビールとしましょう。
ソーセージとビールは無差別だとします。
(ソーセージ,ビール)=(4,3)

さらに、画像の無差別曲線で一番下の青い線が、仮に効用(満足度)が40点だとします。
この40点の効用を維持しつつ、ソーセージとビールの量を変えていくと、無差別曲線を描くことができます。
ソーセージとビールの組み合わせは、無差別ですから、無差別曲線というだけの話です。

上から二番目の無差別曲線の効用は80点とすると、
効用が80点の無差別曲線は、効用が40点の無差別曲線に比べると、ソーセージとビールの全体量が変わります。
[効用40点](ソーセージ,ビール)=(4,3)
[効用80点](ソーセージ,ビール)=(8,6)
当たり前ですが、効用(満足度)が高い方が、ソーセージとビールの全体的に量が多いですね。

無差別曲線の性質

無差別曲線の性質といっても見たままのことばかりです。

  1. 無差別曲線同士は交わらない。
  2. 右下がり
  3. 原点に向かって凸

1.無差別曲線同士は交わらない。

効用40点と効用80点の無差別曲線は交わってませんね。
もし交わってしまったら、そのポイントのソーセージとビールの量が変わらないのに、効用40点であり、80点でもある。
ということになってしまいます。

2.右下がり

もし、ソーセージ(x1)が1本減ったなら、効用を同じにするためには、ビール(x2)の量を増やす必要があります。
それを繰り返していくと、右下がりになりますね。

3.原点に向かって凸

これは、「限界代替率」が関わってきます。
限界代替率は、2つの財(今回の場合、ソーセージとビール)を想定した時の主観的交換比率のことです。
限界代替率が逓減するため、原点に向かって凸になります。


どうでもいいですが、この食べ物の組み合わせは、ドイツ人チックですね。
飲みたくなってきます。(本当にどうでもいいですね・・・)

ミクロ経済学「効用と効用関数」

経済学の効用は、個人の満足度のことをいいます。
普段、自分の持っているお金で最大限満足するような買い物ができるように考えますよね。
あの服とこの服どっち買おうかな~とかね。

効用関数とは、財の組み合わせとそれによって得られる効用との関係を表す関数の事です。

効用を数値化できるかについては二つの考え方があります。

  1. 数値化できる効用の事を基数的効用といいます。
  2. 効用は数値が出来ずある効用が別の効用より大きいか小さいかしか分からない効用を序数的効用といいいます。

ミクロ経済学「選好」

選好とは、他よりもあるものを好むこと。
と辞書にあります。

経済学でも同じような意味です。
普段の生活でも
ラーメンとカレーライスはどちらが好きかという「評価」していますね。
経済学では、このような行動を選好と呼びます。

選好には仮定があります。

選好の仮定

  1. 「ラーメンよりカレーが好き」だとか「カレーよりラーメンの方が好き」ということを評価する。
    また、「ラーメンとカレーは同じ」と評価する。
  2. 当然ですが「ラーメンよりラーメンが好き」とはなりませんね。
  3. ラーメンとカレーとチャーハンで、
    ラーメン<カレー<チャーハンの順で好きだったとしたら、
    チャーハン<ラーメンという関係にはならない。
    じゃんけんのような3すくみの関係にはならないということです。

簡単なルールですね。
これらの条件が満たされたとき、選好関係は合理的という言い方をします。

ちなみに、最初の仮定で「ラーメンとカレーは同じ」と評価することを経済学では「無差別」といいます。

ミクロ経済学「プライス・テイカー(価格受容者)」

完全競争市場では、それぞれの参加者(売り手・買い手)は、自らの行動が市場に影響を与えることができません。
そのため、自分で取引価格を決めることができないので、市場が決めた価格で取引することになります。
市場で決められた価格を受け入れて行動する参加者のことをプライス・テイカー(価格受容者)といいます。

なぜ、価格を受け入れることになってしまうのでしょうか?
例えば、欲しいスニーカーがあるとします。

例えば、企業がプライス・テイカーになる場合

お店Aでは1万円、お店B・C・Dでは9千円でスニーカーが売っていれば、お店B・C・Dのいずれかで購入しますよね。
そうなると、お店Aはお店B・C・Dの価格に合わせないと商品が売れません。
1店舗だけ、高い価格で販売してもお客さん(消費者)が来てくれないですよね。
結局、自分で価格が決められず、市場の価格に合わせることになりお店A(企業)はプライス・テイカーとなります。

例えば、消費者がプライス・テイカーになる場合

消費者も同じで、みんなが9千円で買っているスニーカーを消費者Aだけ5千円で購入することができませんね。
相場よりも安く買いたくて、お店に交渉しても9千円で買ってくれるお客さんが大勢いるならわざわざ消費者Aにだけ5千円で販売する必要がないですね。
結局、消費者Aも9千円で買うしかなく、プライス・テイカーとなります。

完全競争市場では、企業も消費者もプライス・テイカーとなります。

ミクロ経済学「完全競争市場」

完全競争市場の条件

  1. 売り手・買い手が多数
  2. 取引される財が同質
  3. 売り手・買い手ともに財に関する情報をもつこと
  4. 市場への参入・撤退が自由

この4つの条件を満たしている市場を「完全競争市場」といいます。

完全競争市場では、個々の売り手・買い手は市場で決まる価格に対しての影響力がなく、自ら価格を決定することができません。
プライス・テイカー(価格受容者)という立場にあります。

ミクロ経済学「弾力性」

弾力性とは、市場の状態の変化に対して売り手や買い手がどれくらい反応するかを測る尺度です。
「需要の価格弾力性」とか「投資の利子率弾力性」という使われ方をします。
いきなり弾力性言われても・・・
って感じですね。

とりあえず「弾力性」という言葉だけを考えてみると、
「弾力性がある」というのは、「大きくなったり小さくなったりする」ということ。
反対に「弾力性がない」というのは「大きさが変わらない」ということ。
「弾力性がないひも」は「伸びたり縮んだりしない」ですね。

弾力性とは、何かが変動したときにもう一方が変動するその比率のことです。

需要の価格弾力性とは

ある商品の価格が上昇したときに、需要がどれだけ減少するか?
ある商品の価格が下落したときに、需要がどれだけ増加するか?
を示します。

需要の価格弾力性=需要量の変化(%)÷価格の変化(%)

で求めることができます。

弾力性の絶対値が1を越えると弾力的、1を下回ると非弾力的といいます。

弾力性が高い商品は、贅沢品。
弾力性が低い商品は、生活必需品です。

贅沢品は、価格が高くて買えないと思えば、欲しいけど買わない人もいます。
価格が下がってくれば、「この価格なら買おう!」という人が増えてくるので、弾力性が高くなりやすいです。

生活必需品は、価格が高くても買わなくてはいけないものなので、価格が高くても買わざる得ません。
なので、価格が高くても需要はあまり減りません。
逆に価格が下がっても、必要な分あれば良いので、需要があまり増えません。
なので、弾力性が低くなります。

ミクロ経済学「限界」

経済学では「限界」という概念があります。
正直、わかりづらいです。
「限界費用」、「限界効用」、「限界生産力」など経済学を勉強していくと多く登場します。

経済学でいう限界とは、「何かを追加的に1単位変化させた時に、それがどうなるか?」ということを意味しています。
1単位というのは、特に決まっていません。
1個かもしれませんし、100人かもしれません。
そのときに応じて考えやすい単にをひとまとめにして「1単位」と言っているだけです。

『労働の限界生産力』の場合、「労働力を1単位(例えば10人)、追加的に増やした時に、生産量がどのくらい増えるか?」ということです。
生産量が1000個増えたら、『労働の限界生産力』は1000個ということになります。

『限界費用』の場合は、「弁当屋さんで次の日からスタミナ弁当を追加的に1単位(例えば10個)増やして生産する。」
3000円多く生産費がかかったとします。
その時の『限界費用』は3000円ということです。

労働の限界生産力では、労働力を1単位増やしたとき、増えた生産量が『限界生産力』。
限界費用では、1単位増やしたとき、増えた生産費が『限界費用』です。

ようするに、
「今を基準にして、どう変化するのか?」
という点に注目してみよう!ってことです。

どうして、「限界」とかいっちゃうんでしょうか?
普段使う言葉の「限界」と意味が違いすぎて、馴染めないですね。
marginalの訳語で「限界」と言っているだけです。
marginalは「境界」とも訳せます。
「境界」と考えると、わかりやすくなるかもしれません。
何の境界かというと、「今の状態」と「1単位変化したときの状態」の境界です。

経済学基礎「市場」

経済学でいう市場とは、単に魚市場や株式市場のような具体的な場所をだけでなく、取引すべてを市場といいます。
インターネットのオークションやショッピングモールも市場です。

買いたい人と売りたい人が集まるところが、市場です。

市場は3つの種類に分けられます。

市場の種類

  1. 生産物市場・・・企業と家計が生産物を取引する市場(財市場とも言います。)
  2. 労働市場・・・企業が生産要素として労働サービスを購入する市場
  3. 資本市場・・・企業が生産要素として資金を調達する市場(資産市場、貨幣市場とも言います。)

これは、単に取引をカテゴリーごとにわけているだけにすぎません。
なので、タクシーに乗って、目的の場所までついて料金を払うといったことだけで、「生産物市場で取引された。」ということになる。って話です。

それぞれの市場を簡単に説明すると、

生産物市場は、財やサービスが取引される市場です。
財とは、携帯電話や本、食べ物など「形のあるもの」のことです。
サービスとは、マッサージやタクシー、引っ越しなど「誰かに何かをしてもらう」ことです。
普段の生活で一番身近にある市場が生産物市場ですね。

労働市場は、家計が労働力を売り、企業が労働力を買うという取引をする市場です。
ハローワークは、働きたい人と雇いたい人が集まっています。
求人誌では、雇いたい人が働いてくれる人を募集していますね。
労働市場という具体的な場所はありませんが、こんな感じってくらいでイメージしてください。

資本市場は、お金の取引がされる市場です。
例えば、家を建てるときに銀行でお金を借りると利子がつきます。
企業も、必要な資金を借りて利子を支払います。
出資してくれた投資家にも、事業がうまくいったら配当したりします。
資本市場は、このようなお金の取引がされる市場です。

ミクロ経済学「家計と企業」

経済学には、「家計」と「企業」と「政府」が登場します。

家計とは、一般消費者や個人のことです。
家計は、企業が売っている商品を購入して生活しますね。
また、家計は、企業で働くので「労働者」にもなります。
さらに、家計は、銀行に貯金します。
金融機関は、家計から預かっている貯金を企業に貸し出します。
間接的に、資金提供者にもなります。
家計は、企業に直接投資したりもします。

企業は、金融機関から借りたお金を、労働者を雇ったり、商品を作るための仕入れや、設備投資、生産、販売して利益を上げます。

家計は、企業から商品を購入したり、労働力や資金を提供します。
企業は、家計から労働力やお金を借りて、事業をし、利益を上げます。

家計と企業はもちつもたれつの相互依存の関係で成り立っていると考えられますね。

ミクロ経済学とは

ミクロ経済学経済主体の最小単位と定義する家計(消費者)、企業(生産者)、それらが経済的な取引を行う市場をその分析対象とし、世の中に存在する希少な資源の配分について研究する経済学の研究領域であり、最小単位の経済主体の行動を扱うためミクロ経済学と呼ばれます。

ミクロは、非常に小さいこと。微視的であること。
ミクロ経済学は個々の家計や企業(あるいは産業)のレベルで考える学問です。
モノの価格がどう決まるかを説明するのが基本となります。

家計や企業などを小さく分けて考えていき、経済を分析していきます。
家計は一般消費者や個人のことです。

マクロ経済学と分析の対象が異なりますが、お互いに密接に関連しています。