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ミクロ経済学「市場の失敗-公共財」

公共財とは、具体的に国防、警察などのサービスや道路、公園などのことを指します。

公共財の特徴は、
みんなが使えて(非排除性)、みんなで使える(非競合性)。

「この道路は、あなたは使ってはいけません。」(非排除性)
ということはありません。
また、
「この道路は、私が使っている間は、あなたは通れない。」(非競合性)
ということもありませんね。

公共財は、政府や役所が税金を使って供給します。
税金ということは、みんなが支払っているお金です。
みんなから集めたお金を使って、公園などの公共財が供給されています。
しかし、公園が欲しい人もいれば、欲しくない人もいます。
人それぞれ限界代替率が違うため、市場の失敗が引き起こされてしまいます。

ミクロ経済学「市場の失敗-外部効果」

市場の失敗 外部効果についてです。

外部効果とは、ある経済主体の行動が市場を経由することなく、他の経済主体に有利(外部経済)、または不利(外部不経済)の影響を及ぼすことをいいます。
経済主体とは、経済を営んでいる企業や個人のことです。

例えば、
外部経済は、道路や鉄道など。
道路や鉄道が近くに作られれば、人のとおりが良くなり、周辺のお店に有利に働きますね。

外部不経済は、工場による環境破壊など。
工場は環境破壊した分のコストを支払わず、近くの農業や養殖業者が被害を受ける。

ミクロ経済学「市場の失敗」

完全競争市場による市場の価格メカニズムを促進させれば、経済の効率性が高められるはずです。
しかし、規制がなく、自由に取引させておいても、うまくいかない(非効率)な状態になってしまう場合もあります。
これを「市場の失敗」といいます。

市場の失敗が起こる原因は様々あります。

  1. 自然独占
  2. 外部効果
  3. 公共財
  4. 情報の非対称性

市場の失敗の対策として、いろいろな政策がとられています。

ミクロ経済学「エッジワースボックス」

エッジワースボックスとは、2財2主体の単純な一般均衡モデルの均衡条件を直観的に理解させるための図表。
2人の無差別曲線を描き、1人の無差別曲線を反転させ、それぞれの無差別曲線の接している点がパレート最適となる。
無差別曲線とは同じ効用が得られる財の組み合わせを結んだ曲線。
パレート最適とは、資源の効率的配分のこと。

ミクロ経済学「パレート効率性(最適性)」

パレート効率性とは、資源分配の概念です。
資源配分するとき、誰かの効用(満足度)を犠牲にしなければ他の誰かの効用を高めることができない状態のこと。
言い換えると、もうそれ以上改善できない最適な分配がされた状態です。

例えば、
生産物AとBをつくる。
生産物Aには、素材2個必要で、生産物Bには素材4個必要。
素材は10個しかない。

このときのパレート効率性の組み合わせは
A:B = 5:0
A:B = 3:1
A:B = 1:2

それ以外は、素材が余るのでパレート効率的ではありません。

ちなみに、パレート「最適」は意味が強すぎるとして、「効率性」という言葉が好まれているようです。

ミクロ経済学「費用関数、固定費用、可変費用」

費用関数とは、生産するために必要な最低限の費用を表します。
費用には、大きく分けて必ずかかってしまう費用と変化する費用があります。

居酒屋で例えてみると

お店をつくるための費用(設備など)は生産量に関係なくかかります。
これを「固定費用(FC)」といいます。
固定費用は、生産量に依存しません。
何も生産しなくてもかかる費用ということです。

生産量によっては、食材など使う量が変化します。
このような費用を「可変費用(VC)」といいます。
可変費用は、生産量に依存します。

横軸を生産量、縦軸を費用でグラフにすると以下のようになります。
費用関数

生産量が少ないうちは、効率が悪くなります。
そのうち、生産量を増やしていくと費用があまりかからなくなります。
そして、再び生産量と費用の効率が悪くなります。

これは、はじめは固定費用の占める割合が大きくなっているため、生産量に比べて効率悪くなります。
傾きがゆるやかになっているところは、生産量と費用のバランスがよくなっています。
そして、生産量が増えていくうちに、もっと生産するためには人を雇ったり費用がかかり始めて、生産量が増えても、費用も同時に大きく増えてしまうためこのようなグラフになります。

ミクロ経済学「生産関数と限界生産力」

生産関数とは、労働・資本などの生産要素の投入量とそれから得られる産出量との技術的関係を示す関数。
もう少し簡単に。。。
生産要素とは、生産に投入するもの。(労働や資本など)
生産要素を使って、最大限の生産量の関係を生産関数といいます。

Y=F(a1,a2
Y:生産物
a1,a2:生産要素

例えば、
商品Aを作るために、a1をいつも固定で100個使う。
a2は、毎日個数を変動させます。
a1とa2のバランスがちょうどいいところで商品Aがもっとも効率的に生産できます。
a1に対してa2が少なすぎると、少ししか商品Aが作れません。

このような状況のときに
a2を一単位増やすと、y(生産物)がどのくらい増えるか?ということを、経済学では、「a2の限界生産力」といいます。

限界生産力とは、生産要素(生産の過程で用いられる、あらゆる財やサービス)の追加投入量1単位あたりの、生産量の増加分のことです。

限界生産力は、最初は逓増(徐々に増える)していきますが、ある点で逓減(徐々に減る)していきます。
これを、「限界生産力逓減の法則」と呼びます。

ミクロ経済学「代替財と補完財」

代替財とは、ある財の代用となる財のこと。
例えば、コーヒーと紅茶、プレステとXboxなど、競合している財。

補完財は、一方の財の消費が増えるにつれ、他方の消費も増えるという補完的関係にある財のこと。
例えば、コーヒーには、ミルクや砂糖。
プレステなどのゲーム機には、ゲームソフトが補完財となります。

例えば、ゲーム機を例にすると、
プレステの価格が下がれば、Xboxなど競合しているゲーム機は売れづらくなります。
しかし、プレステ本体の価格が下がれば「ゲーム機本体が安く買えたからゲームソフトをもう1本買おう!」など、補完財には有利に働きます。

ミクロ経済学「代替効果と所得効果」

代替効果は、所得は一定で価格が変化した場合、価格変化以前と同じ効用を保つためには、相対的に高くなった財を相対的に安くなった財に代える消費行動が必要となること。
例えば、商品A、Bがあった場合
商品Aが値下がりすると、商品Bは相対的に割高になります。
「割高な商品Bの替わりに、割安な商品Aを購入しよう!」となることを代替効果といいます。

所得効果とは、ある商品の価格が低下すると、実質所得が増え、その商品の購入力が高まること。
また、価格は不変でも、所得が増加(低下)すると、価格の低下(増加)時と同じように消費が増加(減少)すること。

例えば、
商品Aが100円から50円に値下がりすると、購入できる量が増える。所得が増えるのと同じですね。
商品Aの価格が変わらなくても、所得が増えると、商品Aを購入できる量が増えますね。
ってことです。

代替効果と所得効果はまったく別物です。
代替効果と所得効果の両方を考慮した場合の需要の変化は以下です。

上級財の場合は、
代替効果でも所得効果でも需要は増えます。

下級財の場合は、
代替効果で需要は増えます。
所得効果で需要は減ります。

代替効果と所得効果の両方で変化があった場合、
代替効果と所得効果どちらが強いのかによって需要が増えるのか減るのかが決まります。

  1. 代替効果の方が、所得効果よりも強ければ、需要は増えます。
  2. 所得効果の方が、代替効果よりも強ければ、需要は減ります。

2の方は、ギッフェン財です。

参考:三省堂 大辞林

ミクロ経済学「上級財と下級財」

所得が増えたとき、消費量が増える財のことを「上級財」といいます。
逆に、下級財というのもあります。
下級財は、所得が増えると、消費量が減る財のことです。

ギッフェン財で上げた例では、「ステーキ」が上級財で、「カップラーメン」が下級財です。

上級財を買いたくても買う余裕がないときには、下級財を買います。
所得が増えて、上級財を買う余裕ができれば、下級財を買わず、上級財を買うようになります。
結果的に、所得が増えると、上級財は消費量が増え、下級財は消費量が減ることになります。