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ミクロ経済学「ギッフェン財」

ギッフェン財とは、価格の下落に伴って、需要が減少する財のこと。
または、価格の上昇に伴って、需要が増加する財のこと。
イギリスの経済学者、ロバート・ギッフェンが発見したので、「ギッフェン財」といいます。

普通に考えたら、
商品の価格が安くなれば、消費量も増えるように思いますが、
価格が安くなったからといって、消費量が増えるということではない。
ということもある。ということです。くどいな・・・

例えば、
カップラーメン100円
ステーキ1500円
1か月の食費1万円。
1日1食しか食べない。
という条件で考えてみると、

1ヶ月のうち25日はカップラーメンで過ごし、5日はステーキを食べるとちょうど1万円になります。
1500円×5日+100円×25日=1万円

そこで、カップラーメンが100円だったのが、250円になったらどうなるでしょうか?
カップラーメンが値上がりしてしまった分余裕がなくなるので、カップラーメンを多く食べなくてはいけなくなります。
1500円×2日+250円×28日=1万円

カップラーメンは値上がりしたのに、消費量も増えることになりました。

実際に、これと同じようなことが、19世紀にアイルランド飢饉で起こりました。
ジャガイモの価格が上昇するし、ジャガイモよりも高い食品を購入する余裕が無くなってしまい、ジャガイモを購入せざるを得なくなりました。
上記のカップラーメンの値上がりと同じことが起こったのです。

しかし、現代社会で、カップラーメンかステーキの2択しかないのはありえないので、ギッフェン財と定義される財は存在しません。

ミクロ経済学「無差別曲線と予算制約線」

ミクロ経済学 無差別曲線

無差別曲線と予算制約線(Wikipedia)


青線が無差別曲線
赤線が予算制約線

予算制約線が無差別曲線と接する点で、消費者の効用(満足度)が最大化されます。

予算制約線の式
p1 x1 + p2 x2 ≦ W

第1財・第2財:X1,X2
第1財・第2財の価格:P1,P2
所得:W

左辺:支出
右辺:収入

自分の収入Wが決まって、財の価格(P1.p2)が決まっていれば、予算制約線がかけます。
収入が変われば、予算制約線に接する無差別曲線が変わりますので、財の購入量が変わります。
財の価格が変われば、同様に予算制約線に接する無差別曲線が変わりますので、財の購入量が変わりますね。

収入が増えると、予算制約線は上にシフトします。
逆に収入が減ると、予算制約線は下にシフトします。

ミクロ経済学「限界効用」

限界効用とは、財(モノ、およびサービス)を1単位追加して消費することによる効用(財から得られるメリット)の増加分のこと。
ビールを1個もらうと効用(満足度)がどのくらい上がるか?ということ。

限界代替率= 第1財の限界効用 ÷ 第2財の限界効用
限界代替率とは

交換比率が、「ビール1個とソーセージの2個が同じ」
なら、
ビール1個とソーセージの2個の限界効用は同じということです。

ミクロ経済学「限界代替率」

限界代替率は、2つの財(前回の例では、ソーセージとビール)を想定した時の主観的交換比率のことです。

もっとわかりやすくすると、
限界代替率 MRS

第1財(ビール)を1単位増やすと、第2財(ソーセージ)どのくらい減らしても、効用(満足度)を維持できるのか?
ということです。

たとえば、
ソーセージが2個減ったらビール1個もらうことで、効用を維持できるとします。
言い換えると、ソーセージ2個はビール1個と交換できることになります。

第1財(ソーセージ)一つと交換しても良い第2財(ビール)の量』が

限界代替率の式は
 限界代替率の式

限界代替率は逓減していきます。
(逓減は、だんだん減っていくということ)

効用=2を保つためには、
A.ソーセージ4個とビール1個 A(4.1)
B.ソーセージ2個とビール2個 B(2.2)
C.ソーセージ1個とビール4個 C(1.4)

AからBに変わるときの限界代替率は2となります。
(-2/-1=2)
BからCに変わるときの限界代替率は0.5となります。
(-1/-2=0.5)

無差別曲線を微分すれば、限界代替率がわかります。

ミクロ経済学「無差別曲線」

無差別曲線とは同じ効用が得られる財の組み合わせを結んだ曲線。
仮に、AとBというモノがあるとすると、「無差別」は、AもBも同じ(どっちでもいい)ってことです。

無差別曲線は、下記のような曲線です。

ミクロ経済学 無差別曲線

無差別曲線(Wikipedia)

例えば、横軸x1はソーセージ。
縦軸x2はビールとしましょう。
ソーセージとビールは無差別だとします。
(ソーセージ,ビール)=(4,3)

さらに、画像の無差別曲線で一番下の青い線が、仮に効用(満足度)が40点だとします。
この40点の効用を維持しつつ、ソーセージとビールの量を変えていくと、無差別曲線を描くことができます。
ソーセージとビールの組み合わせは、無差別ですから、無差別曲線というだけの話です。

上から二番目の無差別曲線の効用は80点とすると、
効用が80点の無差別曲線は、効用が40点の無差別曲線に比べると、ソーセージとビールの全体量が変わります。
[効用40点](ソーセージ,ビール)=(4,3)
[効用80点](ソーセージ,ビール)=(8,6)
当たり前ですが、効用(満足度)が高い方が、ソーセージとビールの全体的に量が多いですね。

無差別曲線の性質

無差別曲線の性質といっても見たままのことばかりです。

  1. 無差別曲線同士は交わらない。
  2. 右下がり
  3. 原点に向かって凸

1.無差別曲線同士は交わらない。

効用40点と効用80点の無差別曲線は交わってませんね。
もし交わってしまったら、そのポイントのソーセージとビールの量が変わらないのに、効用40点であり、80点でもある。
ということになってしまいます。

2.右下がり

もし、ソーセージ(x1)が1本減ったなら、効用を同じにするためには、ビール(x2)の量を増やす必要があります。
それを繰り返していくと、右下がりになりますね。

3.原点に向かって凸

これは、「限界代替率」が関わってきます。
限界代替率は、2つの財(今回の場合、ソーセージとビール)を想定した時の主観的交換比率のことです。
限界代替率が逓減するため、原点に向かって凸になります。


どうでもいいですが、この食べ物の組み合わせは、ドイツ人チックですね。
飲みたくなってきます。(本当にどうでもいいですね・・・)

ミクロ経済学「効用と効用関数」

経済学の効用は、個人の満足度のことをいいます。
普段、自分の持っているお金で最大限満足するような買い物ができるように考えますよね。
あの服とこの服どっち買おうかな~とかね。

効用関数とは、財の組み合わせとそれによって得られる効用との関係を表す関数の事です。

効用を数値化できるかについては二つの考え方があります。

  1. 数値化できる効用の事を基数的効用といいます。
  2. 効用は数値が出来ずある効用が別の効用より大きいか小さいかしか分からない効用を序数的効用といいいます。

ミクロ経済学「選好」

選好とは、他よりもあるものを好むこと。
と辞書にあります。

経済学でも同じような意味です。
普段の生活でも
ラーメンとカレーライスはどちらが好きかという「評価」していますね。
経済学では、このような行動を選好と呼びます。

選好には仮定があります。

選好の仮定

  1. 「ラーメンよりカレーが好き」だとか「カレーよりラーメンの方が好き」ということを評価する。
    また、「ラーメンとカレーは同じ」と評価する。
  2. 当然ですが「ラーメンよりラーメンが好き」とはなりませんね。
  3. ラーメンとカレーとチャーハンで、
    ラーメン<カレー<チャーハンの順で好きだったとしたら、
    チャーハン<ラーメンという関係にはならない。
    じゃんけんのような3すくみの関係にはならないということです。

簡単なルールですね。
これらの条件が満たされたとき、選好関係は合理的という言い方をします。

ちなみに、最初の仮定で「ラーメンとカレーは同じ」と評価することを経済学では「無差別」といいます。

ミクロ経済学「プライス・テイカー(価格受容者)」

完全競争市場では、それぞれの参加者(売り手・買い手)は、自らの行動が市場に影響を与えることができません。
そのため、自分で取引価格を決めることができないので、市場が決めた価格で取引することになります。
市場で決められた価格を受け入れて行動する参加者のことをプライス・テイカー(価格受容者)といいます。

なぜ、価格を受け入れることになってしまうのでしょうか?
例えば、欲しいスニーカーがあるとします。

例えば、企業がプライス・テイカーになる場合

お店Aでは1万円、お店B・C・Dでは9千円でスニーカーが売っていれば、お店B・C・Dのいずれかで購入しますよね。
そうなると、お店Aはお店B・C・Dの価格に合わせないと商品が売れません。
1店舗だけ、高い価格で販売してもお客さん(消費者)が来てくれないですよね。
結局、自分で価格が決められず、市場の価格に合わせることになりお店A(企業)はプライス・テイカーとなります。

例えば、消費者がプライス・テイカーになる場合

消費者も同じで、みんなが9千円で買っているスニーカーを消費者Aだけ5千円で購入することができませんね。
相場よりも安く買いたくて、お店に交渉しても9千円で買ってくれるお客さんが大勢いるならわざわざ消費者Aにだけ5千円で販売する必要がないですね。
結局、消費者Aも9千円で買うしかなく、プライス・テイカーとなります。

完全競争市場では、企業も消費者もプライス・テイカーとなります。

ミクロ経済学「完全競争市場」

完全競争市場の条件

  1. 売り手・買い手が多数
  2. 取引される財が同質
  3. 売り手・買い手ともに財に関する情報をもつこと
  4. 市場への参入・撤退が自由

この4つの条件を満たしている市場を「完全競争市場」といいます。

完全競争市場では、個々の売り手・買い手は市場で決まる価格に対しての影響力がなく、自ら価格を決定することができません。
プライス・テイカー(価格受容者)という立場にあります。

ミクロ経済学「弾力性」

弾力性とは、市場の状態の変化に対して売り手や買い手がどれくらい反応するかを測る尺度です。
「需要の価格弾力性」とか「投資の利子率弾力性」という使われ方をします。
いきなり弾力性言われても・・・
って感じですね。

とりあえず「弾力性」という言葉だけを考えてみると、
「弾力性がある」というのは、「大きくなったり小さくなったりする」ということ。
反対に「弾力性がない」というのは「大きさが変わらない」ということ。
「弾力性がないひも」は「伸びたり縮んだりしない」ですね。

弾力性とは、何かが変動したときにもう一方が変動するその比率のことです。

需要の価格弾力性とは

ある商品の価格が上昇したときに、需要がどれだけ減少するか?
ある商品の価格が下落したときに、需要がどれだけ増加するか?
を示します。

需要の価格弾力性=需要量の変化(%)÷価格の変化(%)

で求めることができます。

弾力性の絶対値が1を越えると弾力的、1を下回ると非弾力的といいます。

弾力性が高い商品は、贅沢品。
弾力性が低い商品は、生活必需品です。

贅沢品は、価格が高くて買えないと思えば、欲しいけど買わない人もいます。
価格が下がってくれば、「この価格なら買おう!」という人が増えてくるので、弾力性が高くなりやすいです。

生活必需品は、価格が高くても買わなくてはいけないものなので、価格が高くても買わざる得ません。
なので、価格が高くても需要はあまり減りません。
逆に価格が下がっても、必要な分あれば良いので、需要があまり増えません。
なので、弾力性が低くなります。